反社会学講座

 この日は発表の担当でした。初回の担当っていうのはいつも嫌なんだけど、今回はどういう方向で進めたらいいか分からなかったので特に困った。担当箇所は、第2回「キレやすいのは誰だ」(p18〜37)です。例えばこの章だと、少年の凶悪犯罪が増えているという説に対していろいろ反論が出されていて、最後に50・60代が結構危ないみたいなネタ説で締めてある。で、発表は前半の少年犯罪を中心にするべきなのか、後半を中心に『反社会学』にツッコミを入れるという形にするべきなのか悩んだわけです。『反社会学』は元のウェブ版?だけ読んでいて、本の方は今回初めて読んでみたら、結構加筆修正されて最後のネタがずいぶん手が込んだものになっている。元のやつだと単なる最後の一言オチみたいなんだけど、本の方はかなり文章も長い。自分としては最後のネタはおまけで、当然前半の話を発展させて発表と思っていたんだけど、著者のインタビューなんかでは『反社会学』にツッコミを入れながら読んで欲しいとか何回も言ってるし、実際そういう形式で授業している人もいるみたいだし、なんか「少年犯罪実は多くないぞネタ」もいい加減使い古されてるし・・とか考えると後半重視の方がいいのかと思ったりして、結局両方盛り込みました。まあ単なる字数稼ぎでもあるんですが。それで結果から言うと、この授業はどうやら前半の話をじっくり検討することに重点を置いてるらしいです。やっぱりどっちかっていうとその方が好感が持てるなあ。なんかネタ重視だとやり方によってはすごくヤな感じの授業になるのではないかと。こう、教師が「これちゃんとネタって分かってるかなあ〜?」とか言ってるような。学生を試すみたいな感じというか。どうもあれだけ後半を気合い入れて書かれると、そういう使い方をされそうな気がしてしまう。もちろんツッコミを入れるというのは、前半も含まれるのだと思うけど・・。ああなんか訳分からないこと書いてるな。別に誰もそんなこと気にしてなさそう・・。